老婆心

ろうばしん

 老婆心とは、漢字の通り老婆の心という意味だが、ひがみっぽく愚痴っぽい性格をいっているのではなく、老婆が孫をいつくしむように師が修行者を心をつくして指導する精神を表す禅宗の言葉が原義である。一般的には「老婆心ながら」と、「おせっかいではありますが」とか「私のようなものが忠告するのはおそれおおいことですが」といった意味あいで用いて、むかつく相手にへりくだりながらもがつんとかましてやる際の前置きとして使う。

 なお、現代中国語では「老婆」は自分の「」をさすので、「老婆心」といえば「粗大ゴミのような夫をうとましく思う心」といった意味になりそうであり、日本で用いられている「老婆心」と似たような意味の言葉としては「婆心」や「好心」などがある。(CAS)

老婆心 ついでにこんな言葉もチェックすべし

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