麻雀、マージャン

まーじゃん

　麻雀（マージャン）とは、中国発祥の卓上ゲームで、136枚の直方体の牌（パイ）を用い、通常４人で行う。ポーカーゲームを複雑にしたような遊びだが、ポーカーのようにちゃんとした役もできていないのに相手を冷ややかな表情でおどしつけて勝負を辞退させるような無法なまねはせず、４人のうち誰か一人が役を完成させた時点で１ゲームが終わる（もっとも、相手の目を盗んで働くいかさま技術のバラエティはポーカー以上で、神がかった騙しのテクニックが伝説として現在に伝えられている）。

　麻雀は、日本には明治末に紹介された。戦後、ルールが日本式に緻密に改正され、それと同時に、金を賭け、煙草を吸い、ときに酒を飲みながら卓を囲むというアウトローなイメージのゲームスタイルが定着して、サラリーマンや大学生の間で流行した。しかし、「ずるがしこくて不健康」という２つの条件がそろった友達が少ない現代の若者の間では衰退傾向にある。（CAS）