くさや

くさや

 くさやとは、魚(主にムロアジ)を開いて内臓と一緒に海水に漬けて発酵させ、後に干した保存食品。「くさやの干物」ということもある。一昔前の酒飲みは、これを財布の中に入れて持ち歩き、酒の肴にしたという。くさやは日本の発酵食品の中でも特に臭い食べ物として知られ、焼くと臭みが倍増する。しかし、醸造学、発酵学、応用微生物学の権威・小泉武夫氏によると、世界で最も臭い食べ物(小泉先生がご自身の鼻で嗅いで決めたわけではなく、臭気を測定する機器がちゃんとあるらしい)はスウェーデンの魚の缶詰「シュール・ストレイミング」、その次が魚のエイを発酵させた韓国の「ホオン・フェ」、第3位がニュージーランドの「エピキュアチーズ」、第4位がアザラシの腹にウミツバメを詰め込んで発酵させたカナディアン・イヌイットの料理「キビヤック」だそうで、焼いたくさやはつづく第5位のくささなのだとか。上には上がいるものだと感心させられるが、別に第5位でもあまりくやしくもないランキングではある。

 くさやの語源は、「くさい」の「臭(くさ)」に感嘆詞「や」を付けたもの。つまり、「ああ、臭い」という気持ちを表したもので、今風にいえば、「くさっ」ということである。(CAS)

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