落ちる、墜ちる、堕ちる

おちる

　落ちる（墜ちる、堕ちる）とは、神や悪魔の力のいざなう方向へものや精神がかなり速い速度で移動するという意味で、神の偉大な力である万有引力によってものがあるべき方向へ動く「落ちる、墜ちる（落下する）」という使い方が最も多い。他にも、悪魔の誘いにより酒やドラッグで身をもちくずすことを「堕ちる（堕落するという意味）」といい、神の代理人である刑事のいざないにより被疑者が自白をはじめることや、神技を身につけた柔道家により首を絞められ対戦相手が失神することも「落ちる」という。

　このように「落ちる」は神や悪魔にいざなわれる現象なので、落ちている最中、当の本人は快感を感じている場合が多い。しかし、落ち続けて落ちきってしまった最後はあまり好ましい結果をもたらさないのが普通だ。つまり、落下した皿は割れ、堕落した人物はジャンキーになり、自白した容疑者は罪が確定し、失神した柔道家は試合に敗れているのである。（CAS）