カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
無国籍料理とは、どこの国の料理かわからない料理のこと。とはいっても、缶詰のツナにマヨネーズをかけただけ、というような安易な料理ではなく、さまざまな国の料理の要素をミックスさせながら、どこかの国のちゃんとした料理のような体裁を保っている料理をいう。つまり、無国籍料理というより、多国籍料理であり、特に、日本料理やフランス料理に、エスニックな味付けやスパイスをきかせて、せっかくのおいしい料理をだいなしにしたものをそう呼ぶ場合が多い。
しかし、「さまざまな国の料理の要素をミックスさせながら、どこかの国のちゃんとした料理のような体裁を保っている料理」という定義を冷静に考えてみると、日本の「洋食」などは無国籍料理の典型といえるものであり、しかも無国籍料理のうちの数少ない成功例だといえる。(CAS)