この辞典の使い方「み」で始まる言葉>右に出る者がいないの意味

カテゴリー:日本論、国民性、習慣、礼儀

カテゴリー:慣用句

右に出る者がいない

みぎにでるものがいない

 右に出る者がいないとは、その人の右側に位置する者がいないということだが、ある分野においてその人より優れている人がいないという意味の慣用句である。例えば「現代音楽界では彼の右に出る者はいない」などと用いるが、要するにその分野においては、そいつがいちばん偉そうな顔をしているということである。

「右に出る者がいない」では、自分に対して「右」に位置する者に優位性を与えているわけだが、「右」と「左」の優位性については、「上座」や「上手」という場合、自分に対して「左」が上位、朝廷の官位である「左大臣」と「右大臣」も「左」が上位、また逆に、役職を降格させられたり、地方の閑職に追いやられたりすることを「左遷」というが、この場合は「右」が優位である。なぜこんな混乱が生じているかというと、昔の日本人がそのときどきの中国のルールをパクってそのまま使っていたからだと考えられている。中国のある研究書によると、中国では時代によって左右の優位性が異なり、戦国・秦・漢の時代は「右」を尊び、六朝・唐・宋・明・清では「左」を優位としていたという。「左遷」という言葉は漢時代に生まれたので「右」が優位、日本の官僚制度は唐のそれをまねたので「左大臣」の「左」が優位となっているわけだ。政権の交代とともにルールをころころ変えるという中国人のいい加減さは目に余るが、それをたいした反省もなしにそのまま取り入れている日本人のいい加減さもかなりなものであり、「まあ、どっちでもいいんだけどね」という当時の中国人や日本人のつぶやきが聞こえてきそうである。(CAS)

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