表現主義

ひょうげんしゅぎ

 表現主義とは、自己の内面の表現に主眼を置いた芸術思潮をいう。美術史上で表現主義は、20世紀初頭にドイツで起こった動きをいう場合が多い。印象派のように小洒落た絵の描けない不器用なドイツあたりの画家たちが、そのいらだちをカンバスにぶつけた結果生まれ、後世ヒトラーにクズ扱いされ、十把一絡げで公衆のさらしものにされたため箔が付いた芸術潮流である。

 英語のexpressionismは、内から外に向かって(ex)押し出す=表出する(pression)主義(ism)という意味であり、外から内へ(im)押し込まれる=印象づけられる(pression)主義(ism)という印象主義(impressionism)と真反対の傾向であることがわかる。ドイツ人とフランス人が水と油のようであるのも、理解できる気がする芸術運動である。(CAS)

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