白書とは、政府の各省庁が行政活動の現状や計画について国民に知らせる目的で作成される、つまり政府各省庁のご自慢たらたらの報告書のことである。日本で初めて発表された白書は、昭和22年(1947)の片山内閣による経済白書で、「白書」の名称は、白い表紙を使っていた英国政府の報告書の通称“white paper”をまねしたもの。“white paper”なら直訳すれば「白紙」だが、さすがにいくら内容が乏しいとはいえ「白紙」はまずいと考え(たのかどうかは知らないが)、「白書(white book)」というそれらしい名前に訳された。(CAS)