盗人に追い銭

ぬすっとにおいせん、ぬすびとにおいせん

 盗人に追い銭の「追い銭」とは、一度支払ったうえにさらに追加して払う、いわゆる「追加料金」を意味し、「盗人に追い銭」とは、家財をあらかた巻き上げた強盗に「なにか他に忘れていることはありませんか」と尋ねられて、お人好しにも「そういえば、天井裏に金を隠していました」と余分に金品をくれてやるような、損の上に損をかさねることをいう。

 「盗人に追い銭」の用法としては、大企業が破綻の危機に瀕したとき、政府が救済に乗り出すと、われわれ貧乏人がくやしまぎれに「これじゃ、盗人に追い銭じゃないか」と愚痴るようなケース。また、競馬で11レースまで全部はずし、最終レースに帰りの電車賃までつぎこんですってしまった男が、自分の不徳を顧みず「盗人に追い銭をくれてやった」と吐き捨てるようなケースが代表的で、その盗人呼ばわりされている相手はたいてい「盗人」というには堂々としており、言っている本人のほうが弱小だったり、素行が悪かったりする場合が多い。(CAS)

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