隣の芝生は青い

となりのしばふはあおい

 隣の芝生は青いとは、隣の家の芝生は自分の家の芝生より青く見えるという意味。他人のものはなんでもよく見えるという人間の競争心理を言い表したことわざで、英語のThe grass is always greener on the other side of the fence.(フェンスの向こう側の芝はいつもうちのより青々している)を訳したもの。日本には庭に芝生を生やした家はあまりないので、「隣の花は赤い」という代替表現があるが、なぜか「芝生」のほうが人気がある。これはおそらく「芝生のある家」そのものが競争心や嫉妬心の対象となっているからであり、「隣の芝生は青い」が、高度経済成長の日本国民の気分を表現する言葉として盛んに用いられていたのも納得がいく。しかし、いくら他人のものはなんでもよく見えるとはいっても、「隣の子どもはかわいい」とはあまり言わない。これは、いくらがんばってもかわいい子どもを作ったり、買ってきたりできないので、競争してもムダだというあきらめが働いているからであろう。(CAS)

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