この辞典の使い方「さ」で始まる言葉>さわり、触りの意味、語源

カテゴリー:音楽、演劇、芸能、映画

カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語

さわり、触り

さわり

 さわり(触り)とは、音楽や文学作品などのいちばん聞かせたいところ、読ませたいところをいい、「出し惜しみせずに、さわりだけでも一節聞かせてくださいな」などと用いる。しかし近年、歌手などにこう持ちかけると、歌を最初から歌い始めたりする。つまり、「さわり(触り)」が、手などでものに軽くふれるという意味の「触り」と解釈されて、歌の一部、出だしのことと考えられているからである。

 「さはり」は邦楽の業界用語で、義太夫節(人形浄瑠璃、文楽でセリフ、語り、BGMの役割を果たす音楽)における一曲中のクライマックスをいう。しかしこれも、もとをたどれば、その義太夫の曲中で義太夫節以外の他流の曲節を取り入れた部分、つまりヒップホップのサンプリング(引用技法)みたいな部分のことであり、他流の節に「触る」からそう呼ばれたのだという。そのような「さはり」の部分が、太夫(歌手)の腕の見せどころでもあったので、曲中の聞かせどころ一般を「さはり」と呼ぶようになったのである。

 このように語源をたどると意味もわかるが、正直「さわり(触り)」と聞いただけで、曲中や文作作品のクライマックスをイメージできる人はひとりもいないだろう。そのような状況に鑑み、「さわり」を「聞かせどころ」と解釈するのはもう止めにして、現状誤解されているような「曲の一部、出だしの部分」という意味で辞書に載せるようにするのはいかがだろうか(義太夫の先生は怒るだろうけれど)。(CAS)

さわり ついでにこんな言葉もチェックすべし

この辞典の楽しみ方▼

最新追加ワード(ずっと下にもあります)

おすすめワード(ずっと下にもあります)

カテゴリーインデックス

読者のご指摘により、当サイトの引用、転載についての注意点を改訂しました。詳しくはトップページをご覧下さい。

講談社より『笑える日本語辞典』発売中!

定価1.000円+税

中国繁体字版も発売中

イラストギャラリー

きまぐれおすすめワーズ

新着&改訂ワーズ:着順

五十音インデックス

     

    

    

    

    

    

    

      

    

       を

特選テーマ