この辞典の使い方「く」で始まる言葉>苦肉の策の意味、語源、由来

カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語

苦肉の策

くにくのさく

 苦肉の策の「苦肉」は、自分の身体(=肉)を苦しめるという意味で、「苦肉の策」とは本来、自分の身を苦しめてまで敵をあざむこうとする計略のことをいい、中国の兵法書『兵法三十六計』の戦術のひとつ「苦肉計(苦肉の計略)」が原典。「苦肉計」では、重用していた家臣を裏切り者として処罰し、敵方にスパイとして送り込む、といった策がその例としてあげられている。「苦肉の策」は現在では、テレビドラマで主役級の俳優が降板してしまったためストーリーを書き換えるといった「くるしまぎれの策」「やぶれかぶれの奇策」をいうのに用いられる。「苦肉の策」は、成功すれば「肉を切らせて骨をたつ」として賞賛される戦術であるが、あくまで「策」の段階なので、冷静な第三者からは「くるしまぎれの策」にしか見えず、実際『兵法三十六計』でも、自軍が劣勢にあるときの奇策である「敗戦計」に分類されており、現在の使い方もあながち誤用とはいいきれない。(CAS)

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