孫の手

まごのて

 孫の手とは、かゆくても手が届かない背中などを自力で掻くためのツール。50センチほどの木の棒の先端に、指を曲げた手の形の器具が付いている形が一般的。「孫の手」というから、じいさんばあさんの背中を掻いてあげる孫というイメージで名付けた道具のように思えるが、実際の孫の手は背中をかじるのにたいして役に立たない。名前の発祥は中国で、本来は「麻姑(まこ、まご)の手」。爪の長い仙女である麻姑に背中を掻いてもらったらどんなに気持ちがよいだろうと、ろくでもないことを考えた蔡経という弟子を、先生の王遠が叱責したという、中国『神仙伝』の故事にもとづく由緒ある道具である。日本でも近世までは「麻姑」とちゃんと書かれていたが、「麻姑」があまりに無名なので、「孫」かわいさのじいさんばあさんがたの支持を受けて、いつのまにか「孫の手」にすりかえられたのだと考えられる。(CAS)

孫の手 ついでにこんな言葉もチェックすべし

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