人を呪わば穴二つ

ひとをのろわばあなふたつ

 人を呪わば穴二つとは、他人を呪って墓穴を掘るような行為は、結局自分の墓穴を掘ることにもつながるという意味で、要するに、悪行はたとえ計画だけであっても、めぐりめぐって自分にふりかかることになるからやめておけ、ということ。

 「人を呪わば穴二つ」は「情けは人の為ならず」のネガ版であり、いずれも仏教の因果応報思想を無知な大衆にもわかりやすいように解いたことわざである。しかし、「因果応報」は「この世で悪行を行えば来世で罰せられる」「この世で善行を施せば来世で報われる」という思想であり、これらのことわざは、「あの世で罰せられるならどうってことはない」と軽く見たり、「あの世で報われてもなあ」とブーたれたりするに決まっているわがままな大衆に、肝心のところをぼやかして伝えており、「この世で報いがあるかもしれない」という不安や希望を抱かせる教育者の計略が感じられる。(CAS)

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