為せば成る

なせばなる

 為せば成るとは、やればできるという意味で、江戸時代、米沢藩の名主上杉鷹山(ようざん)が次期藩主に伝えた歌「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり(やればできる。できないのはやろうとしないからだ)」から取った言葉。鷹山の名言は、戦国時代の名将武田信玄が詠んだ「為せば成る、為さねば成らぬ成る業(わざ)を 成らぬと捨つる人のはかなき(やればできるのに、できないといって捨てるヤツはバカだ)」という歌をちょっとパクって、替え歌にしたものだといわれている。信玄が「為さないヤツ」を「がっかりだな」と言いたげにやや冷たく見捨てているのに対して、鷹山には家臣を最後まで励まそうとする姿勢がみえ、内戦の時代と平穏な時代の差異が感じられる。

「為せば成る」は、日本のリーダーが口にしがちな言葉であるが、部下にしてみれば「もう少し具体的に解決法を教えてくれないかな」と言いたいところであろう。また、「棚から牡丹餅」や「海老で鯛を釣る」といった幸運を当てにして生きているわれわれ庶民には、あまり人気のない言葉でもある。(CAS)

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