あくせく、齷齪

あくせく

 あくせく(齷齪)とは、齷齪(あくさく)の「さ」が「せ」に音変化した言葉で、「齷」も「齪」は「歯が小さい」という意味らしいが、どちらも「齷齪」という熟語にしか使わず、歯が小さいこととなんの関係があるのか知らないが、度量が小さい、こせこせしているという意味で用いられるようになり、現在では主に、細かいことにこだわって落ちつかず、せかせかしているさまをいう。つまり、沖縄でのんきに楽隠居を決め込んでいるようなヤツに「何をそんなにあくせく働いてるの」などと皮肉られて、頭に来るような用いられ方をしている言葉である。

 なお、現代中国語では、やはり「齷」も「齪」も「齷齪」にしか使わず、こちらは「汚れている、汚い」という意味で用いられているようである。「齷」や「齪」が「歯が小さい」という意味であることがほんとうなら(漢和辞典に載っているので疑うつもりはないのだが……)、歯の小さいヤツは汚くて、度量が小さくて、性格が悪いと見なされていたようで、ウサギのように大きな出っ歯が目立つヤツこそが清潔で、肝っ玉が大きく、鷹揚な性格だったのであろう。(CAS)

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